黒崎釈迦堂銅造如来形坐像
壱岐の北西部、猿岩のある黒崎半島にある黒崎釈迦堂とよばれるこのお堂は、海法寺という寺の跡といわれています。現在の堂主は近くにある高源院というお寺です。

この洞にある銅造如来形坐像は、頭部は小さな尖った螺髪(らほつ)で被われ、肉髻(にくけい)はゆるやかに盛りあがっています。頬のふくらみのつよい面相には、切れ長の目で上瞼が少しカーブをつくり鼻稜も直線に下るなど強い表現がみられますが、唇はひかえめに小さなものです。
腋を少し締めるようにして幾分肩に力を入れ、首をつきだすような姿勢をして坐し、膝前は他の像にくらべて広く厚くなつています。右手を胸前にあげ、左手を膝上に差しのべ、ともに親指と中薬指とをまるめる印をつくり、よく見ると指の間には水かき状の縵網相がみえます。
鋳造は土型で一鋳ですが、両手先は別鋳して差込み、銅釘で留められています。像底地付回りには鉄クギも残す数個の穴があり、底板が張られていたことも推測され、体内奉籠物があったのかもしれません。
制作としては高麗時代後半の制作と考えられています。像高67.5cm
[住 所]:壱岐市郷ノ浦町新田触字浦104
[アクセス]:郷ノ浦港から車で約20分。郷ノ浦から国道382号線を勝本方面へ、柳田交差点を沼津方面へ。その後猿岩を目指し看板に従う。黒崎半島に入ったら猿岩手前約1km左手
[駐車場 ]:なし
[その他 ]:長崎県指定有形文化財・彫刻
指定年月日 昭和52年1月11日
管理責任者 黒崎釈迦堂仏像保存会


